DISLOCATION OF THE SHOULDER JOINT！

いわゆるひとつの脱臼です。

あれは月曜日のことでした。

さるお偉い方をお乗せして２〜３日伊豆諸島で遊んできた帰りのこと。船は７時過ぎには母港・ベイサイドマリーナに帰港、ココ最近の恒例になっている「お疲れさまの晩御飯inロン(中華)」へ。ゲストとクルーが総出で楽しかった船旅を思い出しながら麦酒及び老酒を着実に摂取しながら周辺の中華食材を片っ端から咀嚼吸引満腹ゲップ！

その後ほどなくして、さるお偉い方は迎えの車で帰途につかれ、その他のゲストの方も三々五々に引き上げていき、最後に残ったクルー軍団は今回の航海が無事に終わったことを祝して目の前の老酒をグッと飲み干して船に戻りました。

９時頃に船に戻った後、最若手＆奴隷船員であるワタクシは少しでも掃除をしておかなくてはならぬと思い、船長の「今日はもう寝るぞ」指令に背き、船長絶対で序列の厳しい船の中でプチ反乱を起こし掃除(涙が出るほどエライではないか！）をしていたのであります。

船首の甲板を水洗いしていたその時にツルっと、そうまさにツルっと足を滑らせてノケゾル体を支えようと左手を突いてしまったのであります。左肩に激痛が走り、痛みにノタウチながら我が手をみると左手の方が右手に比べ５ｃｍくらい長いではないか！さらに右手で左肩を触るとなんと、肩が無い！！ナデ肩でブイブイいわしているアタシも目を疑うほど肩が無いのである！！！触ると感じる肩の骨の外側フクラミ全般がそっくり無くなっているではありませんか。視覚により痛みがさらに募る、、、まさにあの瞬間です。

その後、船長・クルーを含めた緊急の田中大祐処分会議の結果、救急車を呼び病院へ送り込む旨が決定され、みなとみらいのけいゆう病院へ拉致搬送。救急外来で医師の到着を待つこと数分・・・。痛みは我慢の限界を超え笑ってしまうくらいに。失禁・卒倒・悶絶などの言葉が頭のなかで点滅してきました。医師を待つ間にもレントゲン撮影などが進行していきます。「もうコレはいい加減にヤバイもんね」という寸前に医師が光り輝く後光とともに現れました！その名もドクター・イシバシ、チョビヒゲを怪しく生やしています。

挨拶もそこそこに、チョビヒゲドクターはおもむろにアタシを診察台に寝かせ、我が左手を引っ張りだしました。それも全力で。
「やめろよバカやロー」
の言葉を飲み込みしばし静観。
助手Ａが支点となる脇の下に配置されています。チョビヒゲドクターはさらに力を込めて両手で我が左手を引っ張りながら我が体勢をバンザイ化させようとしていきます。するとどうでしょう、痛みがスッと引いていくではありませんか！まるでマジックのように。そして左手が１時の方向を向くあたりで
「コキン」
という音とともに間接が元通りに！！その間わずか２分強。
「こんなに簡単なら早くやれよ、チョビヒゲ〜」
の一言をグッと飲み込み感謝の言葉を述べ病院をあとにしたのでありました。

今日現在でも左腕は全く上がらずジンジンとした痛みが残っています。今週末のツアーでご迷惑をお掛けする皆さま、どうもスミマセン。来週の神子元には間に合うようにメンテをすすめます。